ウラブタの上

箱の中の神さま

FE風花雪月でキャラクターはどう描かれているか

 俺は毎回「作り込みが丁寧だ」と言っているが、具体的にどこが丁寧なのだろうか。
 今回はMBTIという誰も使ってないツールを使ってキャラクターの内面に迫る。

 MBTIは人が持つ特性を4種類、それぞれ2つに分類する。

 I(内向的)    E(外交的)
 S(現在、感覚重視)N(未来、先読み重視)
 T(思考を重視)  ⇔F(感情を重視)
 J(規範的)    ⇔P(柔軟的)       ※色に意味はありません

 これに当てはめていくとまぁだいたいのキャラの傾向が分かる。
 普通に使う分には「あれ? このキャラ内向的なのにここでは外交的だぞ? 変だ!」
 という風に重箱のスミをつつけばいいのだが、実際は補助機能とかで相反する特性も使う場合がある。早とちりをするとその道の専門職の方に怒られるので注意だ。

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 で、俺、ローレンツがアドベンチャーパートを支えてると思うんですよ。
 ありがちな「貴族で鼻につく」キャラだが、割と道理を弁えていたりする――こいつをMBTIに当てはめると、
 外交的で、未来重視、感情よりも思考、規範を良しとする ENTJとなる。
 ENTJのタイプは……外部サイト様を検索してもらおう。ゲームをプレイしていると、そこに書かれている通りのキャラがエピソード形式できちんと描かれていることに気づくはずだ。

 瞬間的に物事の本質をとらえ、その関連性を見抜く。常にはっきりした意見を持ち、非効率的なことには我慢ならない。将来に起こることを予期し、何をすべきかを考える……

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 スクショを見ると、ローレンツがその通りのキャラであることが分かる(このシーン以外でも描かれてるよ)。
 対して、リシテアはISTJだ。ローレンツと同じく思考を重視し、規範を良しとする一方、その扱い方が内向的で、現在を重視する部分が異なっている

 落ち着いて現実を見つめ、合理的に考える。コミュニティの一員として迷惑をかけず規範的であろうとする。

 リシテアはある事実(ネタバレ反転→難病)を抱えているため、どうしても現在を見つめざるを得ない。
 これを踏まえると、このシーンでローレンツと衝突するのは必然であったと言える。
 こういう掘り下げが上手い。しかもその事実のことは別のキャラの支援会話で分かるようになっているから、プレイヤーだけがその機微に気付ける。

 キャラクターを立て、しかるべき方法で順当にエピソードを作る。支援会話はその基本ができているため、面白く感じるのだ。
 のだが……

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 キミ、なんか性格ちがくない?(疑惑の👀)

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 さっきまで(30秒前)ウジウジ悩んでたのに、こっちではキザになってるけど?

 はい、ここで補助機能なんですね。
 イグナーツを暫定的にINFJとすると、その補助で働いているのは外交的な感情である。
 自分の内向的な部分を補うために、ときに外交的になろうとする。シンジくんがたまにカッコよくなるのと同じだ。

 INFJは控えめな性格で礼儀正しく、理知的である。また観念的な話もできる(クロードとの神についての談義)。人々と交流するなかで自然や街の様子を観察し、想像を及ばせることができる(上述したキザなイグナーツはこれ)。

 というわけで、このイグナーツもしっかりとテンプレートに沿ったキャラ作りができていることになる。
 ウジウジの支援会話を見た直後にイケイケの支援会話を見たから、その辺おかしく見えてしまったわけだね。

 とかなんとか、考察してみたけどどうだろう。
 MBTIはある程度符号すると無理やりこじつけることが簡単にできてしまうので扱いが難しいのだが、ことキャラ作りの、いち試金石としては充分その役割を果たしてくれると思う。

 キャラクターが活きているからすぐに愛着が湧き、物語にすんなり入り込むことができる。
 その物語も今のトコ丁寧で瑕疵が見当たらないんだよなー……また破滅が足りないとかで難癖つけようかな。
 あ、支援会話自体のボリュームが妙に足りないのはあるな。ちょっと会話しただけで和解したりするのはちょっとアレだわ。