ウラブタの上

箱の中の神さま

なぜ授乳手コキはセックスより価値が高いのか

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 エロシーンがひとつしか充てがわれていないゲームを見るたび、やりきれなさを感じる。いや、ひとつだからたいてい本番を最後までやりきるんだけどさ。
 穴があったら入れるだけで満足なのだろうか。それで変態性は満たされるのだろうか?

 現実問題、コストの問題がつきまとう。マイナーゲームメーカーの2作目あたりに顕著だが、DMMのソシャゲなんかもそうだから全国規模とみていい。

 たとえば、凍京ネクロ(SUICIDE MISSION)。
 チラリと寝室を覗いてみると、甲が下になったり上になったり、乙が横になったり縦になったり――もとい、通常のまぐわいシーンしか無かった。
 もう眼から別な体液が出る。あくまでエロはオマケ要素なのだ。報酬としてはそれで充分なのだろう。個人的にはゲーム部分も面白くなくて真顔になるが。

 そこに、光明が差した。
 バブみが、降ってきた。

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 母谷亜衣華。
 今回のイベント限定キャラは、いわゆるママキャラである。さぞインセストでインモラルなシーンが描かれるのだろう。そう思ってサムネを見ると、授乳手コキをしている。何、だと……?
 誰が見ているはずもないが、己の右と左を2回見回してから再生ボタンを押す。

 笑った。
 主人公が流されるままに手コキをされて、それで終わった。

 うん、まあ、バブみインセストは違うわな。
 一応育ての親という設定になっているが、禁忌を犯している! というフックもなければ、そもそも普段の描写がないので感情移入のしようもなかった。
 男がサっと欲望を解消する際には余計な情報は要らない、とマジカミの記事にて考察したが、今回もそんなテイストを感じる。
 実際ストーリーモノは感動してしてまって欲情するどころではない。起伏するエモーショナルラインの頂点で、主人公とヒロインは結ばれるのである。

 仮に禁忌を突き詰めるなら、ここは妊娠の危険がつきまとうべきだ。
 だが、そんなものは一部の変態が望むもので、通常は授乳手コキでいいのだ。
 バブみを感じてオギャる。それでいい。……本当に?

 諸賢は『ノルウェイの森』を覚えているだろうか? ご存知、村上春樹の名作だ。
 ネタバレにならない程度にまとめると、主人公の「僕」は、親友の彼女であった直子と向き合おうとして、うまくいかない~とかそんな内容の話だ。

 この物語の中で、僕は直子と本番の行為をしない。(正直うろ覚えで読み直す気分でもないから間違ってるかも)
 しかし、終盤において、ふたりの保護役にあたる年配の女性とは行為をする。

 自分の彼女とはフェラチオ止まりなのに、である。

 もちろん描写がないだけで本番はしていることと思うが、少なくともこの文脈では、本番よりもフェラチオの方が価値が上ということにならないだろうか?

 ちなみに、本番のシーンは頑張ればバブみを感じられます。妊娠の危険もきちんと臭わせている(P.254)点で村上春樹は「分かっている」。
 母谷と比較すると、インスタントなママキャラである点が同じで(設定上は育ての母だが描写がないため無視する/レイコさんは赤の他人レベル)、かつ母谷が本番以外のプレイをしたのに対し、レイコさんは本番をしている。

 ここから何が分かるか? それは、

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 御子神和泉を4凸できてラッキーだったってことだ。
 正直もう起動しないけどなこのゲーム。
 時代はふるーつふるきゅーと、これ豆な。