文学青年保存館

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センター試験でコケて進路に悩む人へ

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 あなたが廃人になるまでに一月とかかりません。
 まず抱くべきは危機感です。
 いま蛇に噛まれ、を受けた。

 血清を求めるか、毒を受けて死ぬか、時を凍らせて自然治癒を待つか――
 あなたに与えられたカードはこの3枚しかありません。

 血清にはお金が必要です。
 あなたが私立大学ないし専門学校に通えるだけのお金を持っているなら大丈夫。
 自分の偏差値の少し下の私立大学に一般入試で入りましょう。

 オススメは専門分野を学べる学部です。文学部や経済学部とある中、下のほうにちゃっかりある芸術や出版に関する学部、これが狙い目です。

 理由は普通に楽しいから。日々クリエイティブな生活を送れる。一芸を持った人も多いので、いい刺激を受けることができます。
 落ちこぼれも一定数居るので、イチから専門分野を開拓するなんてことも、器用な人なら可能かもしれません。

 お金がない場合は奨学金を頼ったり、バイトをしながら大学生活を送る。
 というのが定例ですが、あまりオススメしません
 とても疲れるからです。一方に疲れると、一方が立ち行かなくなる。そんな友人を数人見てきました。ある者は鬱になり、ある者はふと大学に来なくなった。

 さて、まだ方法はあります。
 浪人するのです。自分が願う進路を切り拓くため、学力や技能を鍛える。
 これは絶対にオススメしません
 浪人するということは、孤独に頑張るということです。
 孤独に耐えられる人は、この世にひとりも居ません。
 
 僕がこの記事で言いたいことは、実はコレだけです。
 浪人せず、行ける場所に行け。
 常に人の居る場所に身を置いてください。さもなくば死にます。精神が/社会的に。

 浪人でもなんでもなくニートになることもできます。
 これは割とオススメです。生きていけるだけのパトロンがあるなら、毒が回るのを大幅に遅らせることができる。
 ただ、一般論として人間の全盛である二十代を捨てるのは非常に痛い。
 引きこもりから再起を図るにも非常に大きな力を要します。毒のスリップダメージを受けながらこれを工面するのは難しい。
 人生のすべてを左右する分水嶺はここにある。

 時を凍らせても、助かるのは精神、それも一時だけ。
 肉体は否応なく死んでいき、精神の死もまた、ある境を超えると一気に加速します。
 あなたには、涙の熱さで暖を取る覚悟がありますか?

 僕も2年ほど孤独に耐えましたが、その間の記憶は残っていません。
 色んなことがあったはず。毎日泣いた。そのうち祖母が死に、災害があった。
 憶えているのはそれくらい。本当に意味のない2年だった。

 どうすれば孤独に耐えられるのか。どうすれば人の居る場所に行けるのか。
 
 ごまんとある詐欺サイトなら、ここでアフィや宗教のリンクを張って終わるんだろうな。
 僕の光は、僕だけのものだ。
 櫻とともにそこで散れ。

©photoAC