ウラブタの上

箱の中の神さま

テレ東準備剤

 なんで一揆が起こらないんだろう。
 ぼくたちカエルはこのまま茹でられてタンパク質になるほかないようです。

 ぼくの家は自営業ですが、事務所を閉めることはできません。
 競合他社が強いなか、か細いニッチで何とか生計を立てているのに、ここで休業するとお客さんを失ってしまうかもしれない。
 さて、給付の30万円で失った「縁」は戻ってくるでしょうか?

 ウチはアパートも貸しているが、家賃を割引するわけにもいかない。
 銀行のローンは割引してくれないからだ。
 住人からの視線が痛い。でも我が家が負担する余裕なんてない。

 何これ? どうなってるの日本。
 お上には言いたいことがたくさんあるが、個人が吠えたところで意味はない。

 意味がないならどうするか。
 決まっている。

 ナイフを突き立てたような苦しみを延々と味わいながら、
 家族みんなでこの世を去るしかない。

 実際に立ち上がる必要はない。
 ぼくらはぼくらの弱さを知り尽くしている。

 しっぺ返しなど考えるだけムダだ。
 今日は三島の生きた時代ではない。

 ただひとつ痛快なことがあるとすれば、
 古今東西の創作において、愚物は排除されるということ。
 そこに貧富は関係ない。愚かであれば誰であれ死ぬ。

 独特の間がある青年誌の漫画たちが、常に社会を風刺してくれている。
 それで多少は溜飲が下がる。
 問題は下がったところでぼくたちは苦しいままという点だが……
 まぁ、愚かなぼくらが消えても、この文化は消えまい。

 ……だから、アカネちゃん。頼む。