ゼノブレイドde記譚
※ネタバレ全開
追加ストーリー「つながる未来」は本編をクリアしなくてもプレイ可能――。
そう聞いて少し揺らいだ。
メリアの横恋慕がどうなったのかだけ知って、さっさと中古で売る手もあった。
とはいえキャラの性格もロクに覚えていない。なら再プレイが賢明だろう。
渋々ながらスタートボタンを押す。
――売ろうとしたことを後悔するような🛡️冒険⚔️が始まった。
主人公・シュルクの住むコロニーが襲撃され、ヒロインを失う。
10年越しだが、さすがに冒頭のストーリーくらいは覚えている。
それを踏まえて展開を追うと、大切リマインドが順当に積み重なっていくのが分かる。
わざわざプレイヤーにヒロインを操作させる周到さである。
その後もストーリーにおいて「気持ちいいね 風」というフレーズを執拗にフラッシュバックさせるシャレードも見事だ。
何かあるたび、主人公の行動に必然性を供与できる。
ていうかヒロインロストで決意を促し、終盤で復活させて再利用するのはズル。
踏み倒すのが上手い上手い。今どきエアリスなんて流行らないんだな。
さて、バトルの方なんだけど……
すんげームズいんですけど。(キャプ紛失)
最初の警備マシン戦で2度全滅しました。
ああ、そうだった。このゲーム 戦闘の難易度かなり高いんだった。
仕方ないので脈絡なく貰う10万円を使って装備を整え、辛くも突破する。
しかし、この難易度は正直やってられない。
というワケで、ボス戦以外はカジュアルモードを使うことにした。
効率厨と化しても、ゲーマーの矜持は失われていない(?)……のだ。
その他、ストーリーで気になったのはいつもの「破滅」。
今見返すと、やっぱり深刻さが足りない。
コロニーが蹂躙される中、ヒロインが突如として
「自走砲を使えばなんとかなるかも!」と朗らかに言うのは何か違う気がする。
フィオルンは1回くらい錯乱して、それを宥めるシュルクの図が欲しかった。
その後「ここは俺たちに任せて先に行け!」をやるので燃えるんだけどネ。
RPGにおいて村が焼かれるシーンはムズいだろうなあ。
プレイヤーをどうしても嫌な気持ちにさせてしまう。
だから深刻さをカットしようとすると、今度は説得力を失ってしまう。
まぁヒロインは跛行して蘇り、異種交流の橋渡しを始めるんだけどさ……。
この喪失の後、シュルクが間 髪を入れずに冒険を始めるのも急っちゃ急。
モナド持ってったら残ったコロニーの防衛はどうなるの? とか、そういう諸々をスパッと割愛したのは力技やな。