文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

ゼノブレイドde記譚

 ※ネタバレ全開

 
追加ストーリー「つながる未来」は本編をクリアしなくてもプレイ可能――。
 そう聞いて少し揺らいだ。
 メリアの横恋慕がどうなったのかだけ知って、さっさと中古で売る手もあった。

 とはいえキャラの性格もロクに覚えていない。なら再プレイが賢明だろう。
 渋々ながらスタートボタンを押す。

 ――売ろうとしたことを後悔するような🛡️冒険⚔️が始まった。

 主人公・シュルクの住むコロニーが襲撃され、ヒロインを失う。
 10年越しだが、さすがに冒頭のストーリーくらいは覚えている。

 それを踏まえて展開を追うと、大切リマインドが順当に積み重なっていくのが分かる。
 わざわざプレイヤーにヒロインを操作させる周到さである。

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 その後もストーリーにおいて「気持ちいいね 風」というフレーズを執拗にフラッシュバックさせるシャレードも見事だ。
 何かあるたび、主人公の行動に必然性を供与できる。

 ていうかヒロインロストで決意を促し、終盤で復活させて再利用するのはズル。
 踏み倒すのが上手い上手い。今どきエアリスなんて流行らないんだな。

 さて、バトルの方なんだけど……

 すんげームズいんですけど。(キャプ紛失)

 最初の警備マシン戦で2度全滅しました。
 ああ、そうだった。このゲーム 戦闘の難易度かなり高いんだった。
 仕方ないので脈絡なく貰う10万円を使って装備を整え、辛くも突破する。

 しかし、この難易度は正直やってられない。
 というワケで、ボス戦以外はカジュアルモードを使うことにした。
 効率厨と化しても、ゲーマーの矜持は失われていない(?)……のだ。

 その他、ストーリーで気になったのはいつもの「破滅」。
 今見返すと、やっぱり深刻さが足りない。

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 コロニーが蹂躙される中、ヒロインが突如として
自走砲を使えばなんとかなるかも!」と朗らかに言うのは何か違う気がする。
 フィオルンは1回くらい錯乱して、それを宥めるシュルクの図が欲しかった。
 その後「ここは俺たちに任せて先に行け!」をやるので燃えるんだけどネ。

 RPGにおいて村が焼かれるシーンはムズいだろうなあ。
 プレイヤーをどうしても嫌な気持ちにさせてしまう。
 だから深刻さをカットしようとすると、今度は説得力を失ってしまう。

 まぁヒロインは跛行して蘇り、異種交流の橋渡しを始めるんだけどさ……。

 この喪失の後、シュルクが間 髪を入れずに冒険を始めるのも急っちゃ急。
 モナド持ってったら残ったコロニーの防衛はどうなるの? とか、そういう諸々をスパッと割愛したのは力技やな。