ウラブタの上

箱の中の神さま

だいじょうびどうやら歩ける

 負けを認めなければいけないときがある。
 北風伯爵がやってきたときとか、2発の核を落とされたときとか、
インターハイの決勝ラスト数分で大差がついてしまっているときとか。

 いや。それは彼らに失礼かもしれない。
 負けると分かっていても、抗わなければいけないときだってある。

 惜しむらくは自分の場合、抗いようがなかったということ。

 耳鳴りはどんな手を尽くしても消えることはありませんでした。

 あれから首を回すストレッチをしたり、個人輸入でバルトレックスを入手したり、
1日1回散歩のついでに信じてもいない神道の賽銭箱に10円玉を入れたり、
二度寝三度寝を繰り返せば脳の疲労が取れるんじゃないかと以下略

 今もイヤホンで曲を聞けば、序奏、間奏や終わり際に音が小さくなったころ
キーンという音が聞こえてくる。
 映画やアニメを鑑賞していても当然のように聞こえる。

 寝る前の苦しみにはもう慣れつつある。
 睡眠薬メラトニン、日中の疲労、秘蔵のストレッチ、気合……
これらを駆使すれば何とか眠れる。
 一度眠ってしまえば途中で起きることはない俺の体質にも感謝だ。

 かくして俺の世界から静寂というものは逸して消えた。
 もう付き合っていくしかないのだ。

 DDDだか空の境界だか忘れたが、視界の端に見苦しいものを焼き付ける能力者が居た。
 一度焼き付けられてしまうと生涯その見苦しいものは残り続けるんだったっけな?
 これを喰らった登場人物は気にしないとか抜かして話が終わっていたが……

 まぁ、でも、たしかに、健康被害は無いな。
 俺だって眠れない、なんだかダルい、ストレスが万病の元になり得るくらいで
 今のところ直ちに健康に影響を与えるレベルでは……ない……?

 ただこれ、かなりの爆弾であることは確か。
 機能性ディスペプシアのときはあまりの苦痛に自死も考えたが、
今回も何か不運が重なれば精神がイカれるやもしれない。

 ま、ヒトである以上仕方ないか。
 つーわけで、何か進展があったらお知らせする。
 これ以上の闘病日記はもういいや。

 壊れないうちに、世にあるたくさんのゲームを遊びつくすのだ。
 待ってな、原神。

闇に守られて震える身に朝が迫る
     ――BUMP OF CHICKEN『オンリーロンリーグローリー』