文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

イリュージョンコネクトにさよなら

 ラーメン屋のカウンターに座ってテレビを見ていたら、
かつて見知った顔の訃報が流れてきた……。

 蛸壺じゃないが、いつかゲームがサ終するときはそんなスタンスでいたい。
 今日送るのはイリュージョンコネクトです。

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 単直に言って良いゲームだった。
 この完成度ならアプリの覇権争いに参戦しても何ら不思議ではない。

 秀逸だったのはバトルシステムBGM

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 シャドバで言うファンファーレを全員が持っているカードゲームで、
戦略性はかなり高く、プレイがハマったときの満足感も高い。

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 BGMは頽廃的な雰囲気を維持するのに一役買っている。
 ホーム画面の曲が好きでそのまま放置していた人も多いのではないだろうか。

 キャラとデートで交流できるというのも白眉である。
 そこまで手が回らないアプリも多い中、ここを攻めたのは偉い。

 しかしアプリは諸行無常、小さな瑕疵はやがてダムの穴となる。
 惜しかったのは「新鮮さ」が持続しなかったことだろう。

 ゲームシステムは長く続けるには飽きやすく、短くやり込もうにも難解だった。
 プレイでどうにかするより、キャラを凸するかどうかのウェイトの方が大きいのは……仕方がないことではあるか。

 キャラと交流できるのは良いとして、そのローカライズが少し雑なのも苦しい。

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 たとえばこの、デートに抜刀したまま現れる神澄さん。
 いやいや、それ自体は悪くない。むしろそれはキャラが立っててオイシイ。

 そのままプレゼントに短刀を渡してくるのも非常に分かっている

 のだが、問答に漂う小さな違和感がキャラを消費しにくくしているような気がする。
 滔々と小説みたいに語るのは味があるから例としては悪いかも。

 ローカライズが丁寧じゃないのは最近のアプリの流行りなんかな?
 原神もこの辺かなり怪しいけど……火の車ってわけでもないだろうに。

 ということで、世界を救った晩の勇者のような静かさでギルドを去り、
数日以内にログインしていたフレンド達ともお別れをしてきた。

 お疲れさまでした。
 またどこかのゲームでお会いしましょう。