文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

Δ投げられし 賽の 行方

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 今回のプレイで一番悩んだのは、朔の処遇について。
 朔はゲーム中の選択次第で、永久離脱し帰ってこなくなる。

 二重人格だか何だか知らないが、プレイヤーである俺もハセヲも、
朔の消失を望むハズがない。

 ないのだが――見なければいけない気がした。
 カタルシスは、トラジティに宿る。
 朔の大切さを確認するためには、身銭を切る必要がある。

 おそらく大方のプレイヤーが朔の救出に成功するだろう。
 中学生の俺も、朔を救出したに違いない。

 中学生? ふと思い立ち、プレステ2の実機を出した。
 ホコリを払い、コードをつなぎ、電源を入れた。
 セーブデータが残っているなら、確認してみればいい。そう思ったのだが……

 G.U.のvol.3のディスクが無かった。
 戸棚に無いということは、おそらく友達に貸したまま、返してもらってないのだろう。

 ジョー、お前か? もうずっと会ってないけど、元気してるか?

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 退路はないようだった。決断のときだ。
 何のことはない、見たければもう一度セーブポイントからゲームを進めればいい。

 それに、朔を失ったところで、イベントが一部なくなるだけだ。
 このゲームの内容自体、どうせいつかは、再び忘れてしまうに決まってる。

 痛いなあ。
 まだ痛がれたんだなあ。

 大まかなストーリーは覚えていたけど、今回のプレイの内容はすごく新鮮だった。
 このキャラが実は~、あのキャラが後に~、まるで初見のように楽しめている。
 まぁちょっと話の展開に水が多くて、ダンジョンも戦闘も面倒だけど、それも味だ。
 
 .hackの世界が染みる。

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 腹が決まった。

 朔は、これを読んでる君に任せた。
 俺の代わりに救ってやってくれ。

【追記】
 まじで居なくなってそれで終わりだった。