文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

年末之大反省文

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 振り返ると甲斐のない人生だった。
 
 幼少の砌においては、ただ朋友と笑いあうだけでニンゲンのジンカンたるを満たせた。
 暦が過ぎ、中学で現実を知っても、まだ何かを為せていた。
 桜が散り、高校で挫折を味わうと、もうそろそろ辛くなる。
 これ以上は語るまい。

 人は他人に影響を与えることで人間の人間たるを満たす。
 当然、孤独になるほどその甲斐はなくなる。熊手で砂を掻くように。

 世界は荒んでいく。
 少しずつ膿んでいく傷に、社会は気づかないフリをしていたようだが、
今思うと確実に、荒廃は進行していた。
 コジンシュギの台頭、と書くと大げさになるが、
人々から余裕が徐々に消えていった、と書くと、諸賢も思い当たる節があるのではないか。

 実感として、煽りが増えた。
 エビデンスは無いが、ルサンチマン察知装置を付けた人なら気づけるはず。
 行き場のないイノセンス――。amazarashiが唱える戦いは、もう遍在している。

 この厭世観はどこから来ているのか?
 それとも、世界には始めから在って、
子供の頃はそれに気づいていなかっただけなのだろうか? 
 かつてマックロクロスケと囃したものが、ただの黒いススだと気づいただけ?

 分からない。
 分からないが、俺は謎の焦燥に駆られたままだ。
 それはひどく形而上的で、名状しがたく、焦りと言うには軽すぎ、狼狽と言うには過言で、その他いろんな感情が綯い交ぜになったような、坩堝の底から漏れ出た何かだ。

 今日はガラにもなく長く韜晦しているが、
その理由はつまり、反省することすら思いつかないことによる。

 内向、ここに極まれり。

 いいでしょ、別に。
 大晦日のパーチーのために買ってきたお寿司を、夕方に少し摘まんだってさw

 勝手に跛行していく身体に、ちょっと嫌気が差してきてるけど。
 ええ探しますよ、自由を見つけるために。

あの日のように 笑えなくていい だって ずっと
その体で生きてきたんでしょう  ――「ゼロ」BUMP OF CHIKEN