文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

外来種と雑種と遺伝的多様性


 ユグレゾのリセマラをしながらyoutubeを見てたら、
荒川で外来種が増えて大変! というテーマの動画が流れ始めた。


 俺、外来種雑種が増えることの何が悪いのか、未だに分かってないのよね。
 ちょっと調べて、何が悪いのか仮説を立ててみようか。

①特定の価値が失われる
 昔ながらの小川で、ある魚Aを見て育った人物がいる
 しかし数十年後、その川を見ると魚Aは交雑が進みかつての形質を持っていなかった
 悲しい!
→悪くなったのは人間の心情であり、生物のことは何も考えてなくない?

②人間がある種の生存を操作することが問題
→遺伝子を組み替えておいて何を今更
 生きていれば誰でも迷惑かけるくない?
 人間が居るせいで繁殖できなくなって迷惑してる種とか無数に居るし……。

③固有種が雑種ごと消滅する可能性がある
>親種間の遺伝的分化が小さすぎると雑種の遺伝的多様性も低くなり、遺伝的分化が大きすぎると雑種集団の適応度が下がり絶滅してしまう
 と、東京大学が言っている。

④ただし、適切な雑種の場合、遺伝的多様性は増大する
>適応放散が起きるには、雑種形成が創り出す遺伝的多様性の増大が不可欠


 固有種の多様性は下がるけど、雑種の多様性は上がる。
 その末にどっちも絶滅する可能性があるよ、でも適応して一気に増える可能性もあるよ
 ってことか。

 それで人間にとって迷惑する事象が起きるかもしれない、
人間が未来を操作できなくなるからやめろ、というのが遺伝子汚染のキモかな。

 ただ、ここまで考えてきて分かったことがある。

 それは固有種も雑種も、同じ生物であるということ。
 どちらが大事かと言われたら、俺は両方と答える。

 すると、雑種の多様性の増加はOKと言ったのに、
固有種の多様性の低下もOKなのか? という自家撞着が生じる。

 雑種が子世代だと考えれば、生存戦略だろうと反駁できるかもしれないが。

 一方、日本は特定外来生物というくくりを設けて外来種駆逐しはじめている。
 こーれ無理っす。法律には勝てないスw

 というワケで今日も在来種の蚊に殺虫剤をかけるのであった。