文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

ゲームで暴言を吐かれたら対処法はありません

▲問題の個所に飛びます

 ガメさんの配信で、味方とガメさんが暴言を吐かれていた。
 VALORANTの試合終わりのVCだ。
 いくらか事情があるにせよ、この暴言は度を超えていた。


 これは配信という衆人環視のもとに行われた行為なので、まだ救いがある。
 一緒に憤ってくれるリスナーが居るからだ。
 ではコレがソロの状況で行われていたら?
 そのストレスは、精神ダメージは何処に行く?

 そういう痛みは、消えない。
 ずっと残る。
 俺も同じようなことがあったのを思い出してしまった。

 傷つけた側は野放しのまま、罰せられることもない。
 今回のは証拠もあるからどうにかなるかもしれないけど、
同じような状況の場合、大抵は泣き寝入りして終わる。

 転んでできた傷のいたみに
 みあう何かを求めたなら幻
         ――「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」奥井亜紀 

 その度にこの歌詞を想起する。転ぶどころじゃない。
 人間、受けた傷は決して癒えない。
 そこに見合う何かを求めても、手ごたえは無い。

 どんな方法でストレスを発散しても、傷ついた過去は消えない。
 天罰が下れと祈ったところで、その天罰を確認できるはずもない。

 考えてみれば、人間の機能も同じだ。
 人間は老いると自動的に傷ついていく。
 そして、失った機能はほとんど戻らない。

 眠りが浅くなったのなら、もうかつてのように深く眠れない。
 近視が進行したなら、偏光レンズを使う以外に対処法はない。
 薄くなった髪は戻らない。白髪になればもう黒髪は生えない。
 シワ対策に化粧品を使用しても意味はない。老いたのだから。

 それらの痛みを、俺たちはどうすればいいのだろう。
 一昔前なら、軽く"受け入れろ"と言えたかもしれない。
 耐え難い思いを、人間の交流の中で紛らわすことができたかもしれない。

 いま、孤独じゃない現代人がどれくらい居るだろう。
 満足に療養できる場所がどこにある? サナトリウムはどこにも無い。
 ネット上はすでに針のむしろになっている。

 大丈夫だ
 あの痛みは 忘れたって消えやしない
               ――「ray」BUMP OF CHIKEN