文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

ゼノブレイド3 ネタバレ感想 ~4.6話

 ランツが自分たちのことを人間、と言って驚いた。
 そういえば俺、キャラを操作して没入してるけど、彼らを人間と思ってなくね

 瞳を通じてデータを送り合うし、攻撃されても血が流れないし。
 なんかツルツルしたポリゴンの生命体のようなクオリアを感じている。

 まぁこれは仕方ない。
 グロいのは規制されるから描けず、描写がエグいとプレイヤーも純粋に楽しめない。

 でもトイレの描写も無いからな(タブーに触れる)。
 入浴したり、お皿を落としたら洗い直すというシーンがあるから、
衛生の概念はあると思うんだけど……。
 トイレ用のアーツとか無いんかな? こいつら排泄してないのか?

 冗談はともかく、物語に乗りきれない部分はある。
 ノアの性格もいまいち好きになれない。

 ミオに対して無神経なことを言うシーン自体は良い。
 主人公は物語を解体するために汚れ仕事が必要になるから。

 ただ、今までプレイヤーが作り上げた主人公像からちょっと乖離するよね。
 え、鈍感キャラだったのって感じ。
 今まで俺はノアの真顔に色んな表情を読み取ってきたけど、ソレただ何も分かってなかっただけなの――みたいなショックを受ける。

 ミオの死の恐怖からの再起を一晩で終わらせたのも今風。
 プレイヤーに負担をかけないようにサっと済ませた感がある。
 1人で悩み続けてすれ違って、終盤にやっと主人公が気づくのが良いと云うような、
そんな平成な考えはもう古いのかもしれない。

 辛い原因はイベントがフルムービー&フルボイスなのもありそう。
 BGMと合わせて“感動させにきてる”から、自分の心とストーリーの温度が離れてる場合はどうにも乗りづらい。
 これが早送り可能なら「は~ん こういう物語ね オッケオッケ」とサックリ消費できる気がする。

 ToS*1も強制ムービーであの話やられてたら相当キてたと思う。
 っていうか、ゼノブレ3ってシンフォニアじゃね?

 各地の人間牧場を壊して回り、ヒロインは人間性を失っていき、
人類は大きなシステムにより騙されている――。

 後ろ姿が少女みたいな爺さんはユグドラシルってトコか🤔

*1:テイルズオブシンフォニア。「目の前の人間も救えなくて、世界再生なんてやれるかよ!」というセリフが有名。ノアたちもそういうのは見捨てない。