文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

凡余人目不止様

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 最初は、ゲームシステムが微妙だと思った。
 天下のサイゲが放つ渾身の変化球、ソシャゲでピンボール
 実際に操作した直後に悟った。このゲーム性で続けたくはないかもしれない、と。

 オートが解放されて以降は手動でプレイすることはなくなった。
 この時点で眺めるだけのゲームとなったが、それだけでは他のゲームと変わらない。どのゲームにもオート機能はある。

 しかし数時間プレイしてみると、ながらゲームとしては出来がいいことに気づく。
 難易度は意外に高く、もろもろ準備をしないと攻略できない。ゆえに試行錯誤する遊びが生まれ、これがけっこう面白い。

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 ちなみにPTは理論値に近い厨パである。と思いきやこのPTすさまじい弱さらしい。
 ストーリーもそこそこに、スキル用の素材クエと経験値クエストを約50周した。
 スタミナがすぐ尽きるので都度 石を割る必要があったが、特に未練も感じないのでバンバン割った。
 装備ガチャも30回引いて虹色の武器をキャラに付けた。
 
 それでも、難易度Lv50の素材クエストがクリアできなかった。
 いきなり挑むのが間違いな気もするが、ここまで外堀を埋めてもクリアできないのはちょっと悔しくて、同時に楽しいとも思った。うん、やっぱ楽しい。

 では、いまいちハマらない理由はキャラクターにあるのだろうか?
 絵柄はよくあるファンシー系だ。ちょっとセクシーさを秘めているのもポイントが高い。
 しかしゲーム中はドット絵になる――どのキャラもほぼ見分けがつかない。
 プレイの大部分を占める戦闘において、立ち絵がない。これが問題なのか?

 だがプリコネもエピナナもシャニマスも、戦闘中はSDキャラである。
 とすると、キャラに愛着を抱けなくなる境界が、SDキャラとドット絵の間にあるのかもしれない。

 ちなみに、キャラの掘り下げはある。キャラごとに専用エピソードがあり、簡素だが人柄が分かるよう作られている。キャラ商売に余念がないのは流石サイゲだ。

 あるいは、ストーリーが子供向けというのもあるかもしれない。
 主人公が異世界に送られ、元の世界に帰ろうとして、各地で事件に遭遇する。
 いわゆる水戸黄門タイプの類型で調理しやすいのだが……味付けが軽め。

 誰々が操られて悪事を働いている、魔物が暴れて大変だ……ダークに描いても美味しそうな内容だが、これを小学生くらいのプレイヤーでも楽しめるよう噛み砕いている。
 するとどうしても、スレたオタクには響きにくくなる。

 一方、ソシャゲに物語を求めない向きもある。俺の中ではプリコネが顕著で、実を言うとストーリーに一切興味がない(あれはゲーム性だけで“保ってる”)。
 エピナナが珠玉の出来だったのが珍しいくらいで、物語は評価基準にならないことが多いのだ。

 というわけで色々考えてきたけど、端的に言うなら、そうだな……
 同人エロゲからエロを抜いたような……いや、これ以上は言うまい。

 最後にざっとまとめる。合う人には合いそうなゲームなので、興味があればプレイしてみるといい。
 ・リセマラが簡単でやりこみ要素が多い
 ・とくにキャラビルドは組み合わせが無数にあって、かなり奥が深い
 ・協力プレイはあるが、対人は未実装

 あ、ここ痛いかも。PvPでボールを相手のゴールにシュー! したかったな。