文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

ある梅雨のステラアルカナ

 目を覚ますと、梅雨のぬかるみを感じた。
 正午から昼寝をして、現在時刻は午後3時。
 布団を剥がすと寒かった。ベッドから這い出て、寝ぼけ眼でパソコンの電源を入れる。

 デスクに座り、ブルースタックを起動する。選んだゲームは……
 ステラアルカナだ。

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 いつリリースされたのかは知らない。人がたくさんいるから、最近出たゲームだとは思う。
 内容はアッシュテイルに似ている。ほぼ同じUIで、異様な数のコンテンツがあることを除けば、よくあるスマホMMOだ。

 本当はラジエルというゲームをやろうとしたのだが、プレイ動画を見てもイマイチ面白そうではなかったのでコッチを選んだ。

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 寝起きでテンションの低い身体に、キャラのボイスが響く。
 ボイスが豊富なのは良い。だが音量がおかしい。一部のキャラの声がやけに大きい。
 演技もピンキリで、仮に上手い声優でも喰い気味のテンポで会話をするから笑ってしまう。

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 ストーリーは見ない。このタイプのMMOでは考慮しない。
 が、それにしてもローカライズが拙い。
 NPCのセリフがひとつとして自然ではない。

 戦闘はほぼオートでどうにかなる。
 しかし選んだのが弓なので、多少のkiteは必要だ。

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 敵の攻撃サークルが表示されたら範囲外に逃げて、オートのボタンを2回押すのがコツである。
 移動後はオートが一時的に機能しなくなるので、素早く入れ直す必要がある。

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 ビルドは案外奥が深い。
 6種類のスキルに2つのパッシブツリーがあり、プレイヤーのセンスが問われる。
 何度でも無償でスキルリセットができるのも嬉しい。

 俺は対人の防衛用にCCスキルを一番に発動するよう設定している。
 人の嫌がることをし続けて俺はここまで来た。その根暗度は伊達ではないぞ。

 その他、PTはほぼソロでどうにかなる。
 というのも、傭兵という機能があるからだ。ガチャで引いたNPCキャラをPTに入れ、色んなコンテンツに連れていくことができる。

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 ぶっちゃけUSRのキャラが強すぎる。
 自分のキャラが50万ダメージとかなのに、ひとりで100万超えのダメージを出す。
 対人のときも傭兵は4人編成されるから……ほぼガチャゲー。

 その他、懸念があるとすれば1日に得られる経験値に制限がかかっていること。
 アッシュテイルでもあったけどこのキャップ本当に不快。

 このゲームには膨大な数のコンテンツがあるだけに残念である。
 あるいは、だからキャップで制限してるのかな?

 本当になんでもあるゲームだ。対人、ギルド、レイド、狩り、クエスト、ペット、農場、装備掘り、マテリアル掘り……。
 それだけ何でもあるのに、無いものがひとつ。

 一緒にプレイする仲間、
 を作ろうと思えない俺の心。
 
 10年前の梅雨の日。
 家に帰ってパソコンを立ち上げれば、そこにあいつらが居たんだ。