文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

スターオーシャン6 vol.4 掻痒たる結末

 戦闘システムは爽快だが、大味でもあった。
 ダッシュ攻撃をするには敵をターゲットする必要があったり、
ブラインドサイトは相手に視認してもらってからでないと発動しないのが惜しい。

 仲間への細かい指示もできない。
 ロックした敵を一緒に殴るかどうかくらいで、敵から距離を取れとは指示できない。

 一応、難易度としては低いので問題にはならない。
 というか、主人公の艦が発射するビームが強すぎてバランスは崩壊している。
 しかも仮想空間にも届く

 お話の面白さは普通だった。
 宇宙規模の戦いを、ネットワーク上の戦いにすり替えたのがすごい。
 最小の開発費で最大のリターンを取ろうとする努力に涙が出る

 スコピアムは……機械化する人類という神話はよく聞くけど、どうなんだろう。
 今の若者に聞いたら100人中70人くらいは機械化を望みそうな気はする。

 ただ機械生命体と融合するって話になると難しい。
 あるいは自分と息が合うような個体と融合したくなる未来が来るのだろうか。

 DUMAの共存の思想については、先行するSFは無数にありそう。
 有機生命体は生殖を重視するんだから、『天冥の標』の4巻みたく娼館の惑星でも作ればいいんじゃないかな。
 いや、それは進化じゃないし、短絡的にも過ぎるか。

 他に何か指弾するところがあるとすれば、ラスダンかな。
 RPG史上まれに見るフワフワしたダンジョンだった。

 ボスのイベントだけ配置して水増しした感が否めない。
 シンフォニアみたく個別に仲間を回収したかったが、納期の問題でイベントを省いた――ような感じがする。

 ボリューム的には、20時間ちょっとで終わる。
 もう10時間ほど世界を冒険したかった。とはいえフルボイスでこの出来なら文句は言えない。

 何周もしたくなるようなゲームと、そうでないゲームは何が違うんだろう。
 俺が昔ほどゲームに熱中できないだけなのか――あるいは作り手も疲れているのか。

 というワケで、この神ゲーをもっと広く人口に膾炙せしめるため、
俺は明日GEOへと向かう所存である。
 オーバー。

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