文学青年保存館

2023 7.25 ブログの更新を停止しました

騒げ懐柔の歌

 年末には反省文を書く。
 この慣習は中学生のときから続けている。

 とはいえ、最近は反省することはあんまり無い。
 悩めるガキの頃は色んな事象に一喜一憂したものだけど……。

 まだ14歳のハートを持ってると自負してる。
 でも、徐々に頑固になっていく恐怖も感じてる。

 後悔なら幾らでも出来る。
 けど、過去は勝手に薄れていく。

 前略プロフも、ヤフーブログもサービスを終えた。
 僕らの黒歴史は雲が散るように霧と消えた。
 あの頃に共有していた情動は潰えた。

 親友だった城島くんは今どうしているだろうか。
 中学の卒業後に疎遠になり、不登校になったと聞いて以来、音沙汰がない。

 高校の時よくつるんでいた3人組は元気だろうか。
 舞台俳優と、実況解説者と、管理栄養士にはなれたのだろうか。
 LINEのトークに入る勇気は無い。未読は1000を超えている。

 俺はあらゆるものから逃げてココまで来た。
 困難にぶつかるたびに傷が増えた。未だに増えている。
 まだ逃げ続けているからだ。

 受験に失敗したときは誰が慰めてくれたっけ。
 BUMP OF CHICKEN……ではない。新しくできた友達と、放送部のみんなか?

 浪人したときは誰が慰めてくれたっけ。
 孤独に気が狂いそうになりながら、やせ我慢で乗り切った気がする。
 その後、大学で親しい友はできなかったけど。

 現在は不健康に苦しんでいる。
 耳鳴り持ちになったのは辛かったが、2年かけて慣れた。

 目下の問題は身体がとても疲れやすいことと、少し不眠がちなこと。
 眠りが浅くて、もっと寝ようとするとジャーキングの連続で眠れない。

 よく怨嗟の声を上げないなと、自分でも感心する。
 でもこの苦しみは、ニュースで報道されるような人達のそれとは比べるべくもないのだろう。

 一線を超えて学校に踏み入る人が居る。
 緊急事態に備えて教員は訓練していると聞く。

 そうだ。未来ある雛を救うことは重要だ。

 そうだ。
 落下を続ける無敵の人を救うことは重要ではないのだ。

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